純喫茶「光」 ご紹介 タイトル

創業当時の純喫茶 光 店外写真 昭和八年(1933年)北海道は小樽、「純喫茶 光」は小林 光 の感性と自由な発想の結晶として生まれました。
小学校卒業後、小林 光は東京で調理の修行に明け暮れる中、大正後期から昭和初期にかけて生まれたモダニズムの影響を強く受ける事になりました。
徴兵のため地元の北海道旭川市に戻り、除隊後は小樽のレストランにて働くも自身が描く理想への探究心に導かれるまま売りに出ていた喫茶店を買い取り「純喫茶 光」を開業しました。

 モダニズムの影響に併せ元来の一徹な性分はこだわりを極め、その様子は店内外の随所に表れています。
直線と曲線を巧みに配したアールヌーボー・モボ様式を取り入れた1,800年代の英国パブにも似た店内は、その世界観を表現するため、店舗外装はもちろん店内で使用されているテーブルや椅子、照明、オブジェ等の全てが小林 光の企画・設計・デザインであり、自身で制作したもの多く存在しています。
氷冷式 冷蔵庫 現在の店内写真
小林 光 写真 その情熱は、珈琲からもうかがい知ることができます。
「純喫茶 光」が提供する珈琲は、今も昔もブレンド1種類のみ。
15種類以上のストックの中から、生豆の状態を考え最善のブレンドを日々決めていました。
布ドリップで使用する濾し布は、既製品では織り目が細かく珈琲の通りが悪くなるため使用せず、目の粗い生地を購入し自ら濾し布を縫い続け、戦時中の物資の少ない最中にも関わらず、苦労して手に入れた生豆を自らの創意工夫でオリジナルの焙煎機を作ってまで自家焙煎にこだわる・・・ たった1杯のブレンドコーヒーにすら小林 光は、自身の理想を追い続け頑なにその味を守り続けていました。

 小林 光は、この多くのこだわりをあまり語ろうとはしませんでした。
何れのこだわりは、お客様に「目で楽しみ、肌で感じ、心和ます空間の中でゆっくりとコーヒーを味わって頂く」というただ1点に集約しており、決して押し付けるのではなく、ただその1片でも感じて頂ければ幸いなのです。

 「純喫茶 光」は、こだわりを味わう場所ではなく、ただ静かにゆっくりとした一時を過ごす最良の場所として存在することを選んだ、日本唯一の喫茶店・・・
そう語っても間違いではありません。
カウンター越しの小林 光 焙煎機 若かりし小林 光

今も昔も変わらない、ただ静かに香りただ静かに語る

昭和8年創業 「純喫茶 光」

北海道小樽市稲穂2-11-8 都通りアーケード / 電話番号 0134-22-0933